美味しいワインがなかなか見つからない人のために

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念願のワイン輸入と販売ですが、第一の理由はイベリア半島にあるワインの素晴らしさを、日本でどうしても伝えたかったからです。第二の理由は、ワインのある食卓があまりに楽しく、シンプルで正直に美味しいと思える、食の本質が変わるように思ったから。そして、第三の理由が、日本で一般的に見かけるワインのクオリティが、あまりにも荒れていて、世界中からロークオリティのワインをこぞって集めているような印象を受けたからです。

私がスペインワインを日本に輸出したいと思った年が、1991年結婚した年でした。当時、ドゥエロ川のリベラ・デ・ドゥエロは価値が上昇しており、自分の結婚式用のワインを選ぶために、有名なボデガから新しい注目のワイナリーまで、現地のグルメな友人と共に相当周りました。その時、選んだのがHermanos Perez Pascuasペレス・パスクアス兄弟というボデガでした。彼らのワインを1パレット日本に送り、結婚式に使いました。その頃からいつかドゥエロ川のワインを日本で紹介するとは決めていたのですが、あまりに膨大なワインが存在し、日本での競争が過酷に見えたので、なかなか決心出来ずにおりました。

今のワイン市場と当時のものは全く違いますが、日本では良いワインが広がっているというよりも、安くてリーズナブルなワインの市場が圧倒的に増えているように見えます。プレミアムオリーブオイルを輸入販売しはじめたのが、もう15年近く前になるのですが、オリーブオイルはワインほど飽和状態の市場ではなく、逆に全く良いオイルは日本に入っていないような状態でした。ワインとは違って、オイルの方はかなり良いオイルが簡単に見つかるようになりました。

日本で販売開始したばかりのリーズナブルで初心者向けの白ワイン【ヴィーニャダウルゼ】
ポルトガルのマスカット品種が5%入っているので、微かな甘みがあり、完全にドライなワインにまだ慣れない方や、ワイン初心者にピッタリな白です。
750ml 1800円税別

日本はブルゴーニュのそれはそれは小さいワイナリーで作られている、限定ワインが世界一豊富に手に入る市場だそうですが、そういったものはやはり専門のバルやレストランに行かないと見つかりません。実際、ヨーロッパのワイン生産地に住んでいても、あまりの数のワインがディスプレイされていたら、知識がない限りワインはなかなか選べません。値段もラベルデザインも、あらゆる証明シールも目安であり確実な事はわかりません。かろうじてパーカーポイントなどが記されていたら信頼できるかもしれませんが、私のような年齢になると、いちいち眼鏡をかけてラベルの小さい文字を読むのも面倒で、最終的に知っているワインしか選ばなくなるのです。

ワインのインポーターさんにも巡り合う機会があり、個人的にも色々調べてみました。素晴らしいインポーターさんのワインはどれも美味しいのですが、卸販売がメインで、これもなかなか一般人が簡単に手に入れられるようなレベルのつながりは持っていないようです。

私は身近なワインインポーターとして、取引先も直営店を持ち直売が出来る環境に身を置いているので、とにかくまずは美味しいワインだけを、多数ではなく少数、でもレベルの違うものを取扱ってゆきたいと思います。現在、リーズナブルなものからハイレベルなものまで7種類揃えています。

試飲会や食事会などイベントも、年に2回は開催したいと計画しています。そういった場で造り手との交流も可能になり、ワイン愛好家も増えると思います。偉大な美術品を見た時に感じるような、ワインとの深い感動体験を、多くの方に経験していただく機会を作ることを大事にしたいと思っています。

迷わずに多くの方が、美味しくてヘルシーでサステナブルな栽培をしているワインが、選べるようなスタイルを目指して仕事をしています。

勿論、ワインは卸販売も実施していますので、興味のある方はメールでお知らせください。
email: angel@chihoonozuka.com

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