世界で前代未聞のウイルスとの戦いが始まり、一般人は自宅で安全を確保するしかない状態にありますが、これで何が大切なのか本当に価値観を見直す時間が増えているように思います。立ち止まって考える時間だと思って、大切に過ごしたいものです。
マドリードでは外出禁止から13日が過ぎ、手っ取り早いクリエイティブな事といえば料理。毎日何を作って食べるかは、今まで以上に重要なものになっています。通常のスピードでは重要でなかった事が重要性を増すというか違って見えます。
そんな訳で毎日いろいろなレシピを試しています。今日ご紹介するのは、オリーブオイルを使って作るエンパナーダの生地です。エンパナーダというのは、スペインの伝統パイです。これは南米にも伝わっていてソウルフードの一つになっています。スペインに最近、この南米のエンパナーダは逆輸入されて、ファーストフードとしてよく見かけます。専門店もあるくらい人気です。
私も大好きなのですが、ひとつ気になっていたのが動物性の油を使うことでした。ラードで作る生地は美味しいのですが、たくさん食べると既製品のパイ製品同様、胃にもたれて私は残念に思っていたのです。今日はアルゼンチン式のパイ生地レシピを参考に、ラードは一切使わず100%エクストラヴァージンオリーブオイルで作る生地をご紹介します。具は無数のバリエーションがあるので、皆さん色々な具にトライしてみてください。
エンパナーダの生地 (12個分)
材料:
薄力粉 500g
海塩フロールデサル 小さじ1
エクストラヴァージンオリーブオイル 75g (おすすめはスペイン産アルベキーナ種)
ぬるま湯 240ml
作り方:
1.振るった薄力粉の山を作り中心部に穴をあけ、オリーブオイルを少しづつ加え軽く混ぜはじめる。
2.ぬるま湯に塩を加え溶かしてから、1に少しづつ加えて粉を混ぜる。10分間くらいしっかりと粉をこねる。生地は棒状にして、まずは半分にカット。半分を6等分して丸くして20分程度寝かせる。
3.2を丸く麺棒で伸ばす。13cm程度の大きさの円形の生地に伸ばす。生地によっては縮むような感じがあるかもしれませんが気にせずに。生地はこれで完成です。
※具を入れて半円形の写真のような形のエンパナーダを作り、180°のオーブンで30分で焼き上がります。揚げることも出来る生地だと思うのですが、私はオーブンで焼いたことしかありません。
サクサクとした素朴な味の生地が出来ます。市販されているパイ生地とは全く違う魅力があるので、是非お試しください。懐かしいコンフォートフードの味わいです。
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