エンサラディーリャEnsaladillaとはロシアンサラダ=ポテトサラダの一種のことですが、ウクラニア侵略と共にロシアという表現は使わない傾向になってきています。マヨネーズでポテトとゆで卵、グリーンピースなどを和えるサラダで、スペインバルでは欠かせないタパスのひとつです。トルティーリャと同じように、コンクールまで開催されトップ１０くらいに入るお店は、エンサラディーリャ好きの人がスペイン中から集まるほどです。
これがスタンダードなエンサラディーリャ。有名店のもので、ここに行くとテイクアウトでこのサラダを買う人がたくさんいます。私も夏はこのサラダを何度も食べにいきます。スペインでもトップクラスのおいしいエンサラディーリャで、バスク地方のコンクールにも招待されている店です。
さて今日はジャガイモを使わないエンサラディーリャをご紹介します。ジャガイモはあまり食べ過ぎないようにしてサツマイモを使うようにしていますが、エンサラディーリャはサツマイモでは甘すぎるので、ひよこ豆で作る方法を教えてもらいました。真面目に乾物のひよこ豆を水煮にするとより美味しく出来ますが、夏は暑くてあまり煮物に時間を費やしたくないので、缶詰やパック入りのひよこ豆を使います。
写真のように粗びきにミキサーなどを使ってひよこ豆を砕いてください。後は、冷蔵庫にあった野菜を適当に組み合わせ、ツナやサバなどの缶詰をトッピングするだけです。今回はアボガド、ピクルス、グリーンピース、ローストパプリカを組み合わせてみました。トッピングはサバのオリーブオイル漬け。マヨネーズはもちろんエクストラヴァージンオリーブオイルを使用。マスタードとワインヴィネガーを少々加えて酸味も出しています。
ツナ缶を使う場合は野菜とミックスにしてマヨネーズと和えるのが美味しいです。サバ缶の時はサバをトッピングしています。ゆで卵もトッピングにするとより美味しいです。
ひよこ豆を粗びきにすることで食感がジャガイモにかなり似てくるので、一瞬定番のポテトのエンサラディーリャに錯覚するくらいですが、食べ心地はポテトよりもずっと軽くて、消化もずっと楽にできる感じです。言わなければジャガイモとひよこ豆の違いも分からない人もいると思います。胃に入った時の軽さはとにかく驚きでした。
ヘルシーな食生活を目指している方には絶対におすすめのエンサラディーリャです。
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