ポルトガルの内陸、ワインの産地DAOダンに属する小さなヴィラ【サンタール】を訪問しました。ここはスペイン人ガーデナー、フェルナンド・カルンチョさんも関わる古いガーデンと新しいガーデンワイナリーが存在する一種のテーマパークのようなヴィラで、数年前から注目しています。ホテルの完成も楽しみにしているのですが、今のところ見学できるのは古いガーデンと、ぶどうの苗に囲まれたポタジェ、そして庭園の要素を持つワイナリー。
まだバラも楽しめるシーズンでした。紫陽花もいい感じで咲いており、心からリラックスして癒される時間を過ごしました。不思議なもので以前は出来るだけ多くの町や村を散策したかったのですが、今はじっくりひとつの町や庭を見学するようになりました。これも年を重ねている証拠ですね。写真が目的だったガーデン、Casa dos Condes de Santar e Magalhaesのクラッシックガーデンです。
建物の一階は見学できる空間で、このファミリーが作るワインもテイスティング出来るようになっています。特別予約が必要ですが、次に企画するガーデンツアーには必ず取り入れようと思います。美しいチャペルも17世紀当時の様子をしっかりと守っており、必見の場所だと思います。
なによりもポルトガルのガーデンで素晴らしいと思うのが、アンティークのタイル。17世紀、18世紀のタイルはどこへ行っても保存されていて、様々な活用法を持っています。ここでは壁一面を覆いウォールファウンテンと聖人を守るニッチを持つフォーカルポイントにデザインされていました。うっとりするほど紫陽花と共に綺麗でした。
庭園内で最も気に入ったのが、このワイナリーを庭園内に囲い込むスタイル。ワイン醸造所も敷地内にありワインと関係を持つ者にとっては理想的な空間、夢のような庭です。
屋敷前のクラッシックガーデンを訪問した後は、道の反対側にある町の人々がポタジェ=キッチンガーデンとして活用している敷地へ。ここもワイナリーと共に野菜が栽培されており、庭全体が町の家にも囲まれていておとぎの国のようなイメージ。
キッチンガーデンはやっぱり魅力的ですね。自分で野菜栽培できるとは思わないのですが、夏田舎で過ごしていると、おじいさんや家の修理をしてくれる大工さんが畑の話をしてくれるので、パティオの一角にポタジェのようなトマトだけでも栽培できる空間が欲しくなって来ている今日この頃です。このキッチンガーデンを見て益々その気になり始めています。
ここがウェーブと高低差のあるスペイン人がデザインしたワイナリー。ホテルの庭になります。羨ましいとしか言いようがありませんが、狩猟のためのパビリオンもデザインされており、ここでパーティーを開催したらどんなに素敵かイメージが広がりました。
なかなかコロナ後日本でのイベント再開が出来ませんが、日本からヨーロッパへの旅はしたくてうずうずしている人が多いのではないでしょうか。オリーブオイル農園見学やワイナリー見学はリクエストが少しづつ届くようになって来ているので、活動再開しています。皆様もお越しも楽しみにしております。お問い合わせはDMでお願いします。
最後に鳩小屋を囲むワイナリーの風景をお届けして今日は失礼します。
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