カサスデウアルドのアーリーハーベスト

Olive oilオリーブオイルについて

プレミアムオリーブオイルと呼ばれるものは、大部分がアーリーハーベストという早熟グリーンのオリーブ果実から生まれますが、オリーブオイルの世界は進化し続けており、同じプレミアムオイルでも楽しみ方は多様です。アーリーハーベストと呼んで日本で紹介しているオイルは、そんな新しい楽しみ方を開拓しているオイルです。

10年以上前から特注でノンフィルター(無濾過)の搾りたてオリーブオイルを、信頼できる造り手にお願いしていますが、当時スペインでは『こんな状態のオリーブオイルが日本では望まれるの?』と、不思議に思われていました。少しづつノンフィルターのオイルを空輸する会社が増えてきましたが、それでもまだまだわずかな造り手しか注目しない楽しみ方で貴重な幻です。

無濾過状態のオイル写真

こちらが一週間前に完成した2022年―2023年度の搾りたてオリーブオイル。ノンフィルターだと濁ったジュースのような仕上がりです。なぜこれを日本にお届けしたいかというと、搾りたての美味しさの伝え方は無濾過が理想的だと思うからです。この状態でないと味わえないものがあるのです。無濾過オイルは短い賞味期限なので、高価なものになってしまうのですが空輸するしかありません。旬のこの上なく豊かな気持ちにさせてくれる搾りたてオリーブの感動は、ここまでして出荷する価値があるのです。オリーブのやさしさを感じられる味わいも、この瞬間しかありません。

濁った果汁の中には、果肉や水分が残っており、濾過してしまうオイルとは味わいが変わってしまい、果実の甘さなども強く残っているのが無濾過タイプです。フィルターにかけたオイルは、洗練されオイルの特徴が鋭く感じられ、味わいははっきりとシャープなものになります。何層にも渡って広がる優れたオイルの特徴が際立っています。。結果全く別モノのようになります。

上記のオイルを濾過した写真

コンクールなどでは濁ったような味わいは避けられるので、必ずフィルターにかけるかデカンテーションと言って自然濾過したものが発表されます。自然濾過とはタンクの中で時間をかけて果肉や不純物が沈殿していくのを待ち、最終的に沈殿した不純物を取り除く伝統的な濾過法です。

最新のテクノロジーを使ってフィルターにかけたオイルは、上の写真のように透明度が増し、キラキラになります。宝石エメラルドのように美しい仕上がりになります。外見だけでも別物だとはっきり分かると思います。

さぁ、皆さんこの無濾過のアーリーハーベストをどんな風に楽しみますか。シンプルにパン、トースト、ご飯、うどんやそば、豆腐、納豆、パスタ、白身の魚、ヨーグルト、アイスクリームなどに掛けて香りと味を堪能していただければ嬉しいです。毎年、オリーブは自然の賜物なので味わいが変わり、今年はとてもパンチのあるアルベキーナ種の味が満喫していただけます。

今年のテイスティングノートとしては、トマトの苗、グリーンバナナ、そしてカットしたばかりの青草の香りがとても強く、味わいは様々なナッツの味が感じられると思います。

限定品なので予約販売をしておりますが、各地のオリーブ専門店で販売していただいておりますので、是非スペイン産カサスデウアルド社の【アーリーハーベスト・リミテッドエディション】で検索してみてください。DMでも受付しております。

カサスデウアルドのスタッフの皆さんと。

 

コメント