オリーブオイルの寿命は？？？

オリーブオイルの保管方法をよく聞かれます。一番多いのは冷蔵庫で保存するべきかどうかという質問なのですが、この冷蔵庫保存法は絶対にしないでください。なぜかというとオリーブオイルは、温度の急激な変化によっても劣化します。冷蔵庫に入れるとオイルは固まるので出した時に温める必要があり、湯せんにかける人もいます。これは人工的に劣化させる行為となります。

コンロの周りにおしゃれなオリーブオイルボトルを飾る人も多いのですが、上記と同じように温度変化によって、上等なオイルを劣化させてしまいます。オリーブオイルはダークガラスのボトルに入って日光を遮断していますが、これも劣化を防ぐための重要な対策です。ダークボトル入りのオイルを選ぶことをおすすめします。

そして、一度開封したら栓をしっかりと閉めてご利用ください。空気との接触でオイルは酸化します。抗酸化物質の多いオリーブオイルは酸化にも最も強いオイルですが、空気に触れさせておくとどんどん酸化は進みます。

500ml入りボトルのオイルならば開封から3か月くらいで使い切るのが理想です。

結論として、オリーブオイルの寿命はどのくらいあるのでしょうか。興味深い事にオイルの消費期限はなく、賞味期限が表記されています。上質なオイルの場合、風味が非常に重要なので、その風味が優れている間に利用していただけるように賞味期限が存在します。18か月から24か月が通常の賞味期限で、ストロングタイプはマイルドタイプよりも賞味期限が長くなっています。ボトルを開封してしまったら、その賞味期限は空気との接触で短くなるので、開封したら３，４か月で使い切るようにしてください。ボトルを開封せずに冷暗所でしっかりと保存していたら、18か月から24か月全く問題なく良いコンディションを保てます。

私の経験からお話しますと、賞味期限が切れてしまっていても上質なオイルはダメになってしまったわけではないので、不快な酷い香りがしていない限り調理用のオイルとしてご利用いただけます。どうしても使い忘れてしまったオイルはあるもので、オイルに消費期限がない事を知っておくと、オイルを捨ててしまうような事も少なくなると思います。食用に使用したくない場合は、家具磨き、レザーの保湿などに利用することもおすすめします。

ベーシックなことですが、知っておくのと知らないのでは大きな差がある事実です。オリーブオイル理想的な状態でお楽しみください。