優れた調香師パフューマ―の友人ベロニークの別荘、水車小屋で楽しい週末を過ごしてきました。フランス人とイギリス人のカップル、スペイン人とは違う感性を持っているところが一番興味深いところですが、家に着くと直ぐにイギリス人のご主人が、マリアージュフレールの紅茶を用意してくれました。スペイン人はおいしい紅茶にあまり縁がないので、久々にティータイムを満喫してきました。
昔水車は穀物を挽くために必須の場所でしたが、大部分は使われず朽ち果ててしまいましたが、場合によっては別荘として残っています。マドリードから1時間から2時間くらいの場所にあった水車は結構別荘になっているものが多く、美しい建物があります。ベロニークの水車もコテージのように保存されており、古民家の修復をしている私には参考になるところばかりでした。
こんな空間を分かち合ってもらえて本当に幸いだと思いますが、最近ガレージをゲストハウスにリフォームしたばかりで、私たちが2組目のゲストでした。ご主人が木工が好きで家の隅々をリニューアルしていて、これから我が家のアドバイザーになってもらおうと思います。
家具はイギリスからわざわざ運んできたものが多く、テキスタイルもイギリスのデザイナーのものが使われていました。スペインでプリントを使う人はブリティシュな趣味の人が多いのですが、私もあらためてプリントを家に取り込む決心をしました。ポルトガルのプリント、スペインのプリント、これからイギリスのプリントも混ぜてどんな風になるかこれから楽しみが増えました。
羨ましい石畳がキレイに残っていました。スペインの古い家は、材木がふんだんに使用されていますが、今の材木と伐採時期も乾燥させる時間も違うために、品質的には比べものにならないそうです。リフォームに使い材木も古い物でないと対応できない時が多々あります。きっと日本でも同じような状況があると思います。
ティーカップも色々かわいいものがあり、お爺さんの時代のティーカップでお茶をいただきました。アンティークのカップは世界中を旅しているカップもあり、素敵な世界がカップに詰まっているようで、お茶もより美味しく感じられると思いませんか。
ゲストハウスになったガレージのベッドルームは、こんなお洒落な空間になっており、しかもベロニークの料理本コレクションは全てこの本棚にあったので、朝早起きして本を読みまくりました。
朝食は庭でブランチ。
ベロニークの調香の話やトマトの話で2時間くらい盛り上がり、その後お料理教室へと発展。好みがあい共通の体験がある友人とは話が止まりませんが、彼女はトマトの専門家でもあるので、私にとってはいつもインスピレーションになる女性です。（途中から有名な皮膚科のお医者さんもランチに参加。今度ワインを色々飲ませてくれるそうです。嬉し）
パン作りから始まり、バジル入りチーズとトマトの前菜、パートフィロを使ったズッキーニと茄子のパイ、フランスの伝統料理7時間煮込むラムシチュー、超繊細なアップルパイと本格的な料理を教えてもらいました。実は前日から一緒だったので、もうひとつ感動的な杏ケーキも伝授され、2日間私にとっては最高に楽しい時間でした。一体どれだけ料理の準備をしてくれていたのか分かりませんが、すごい時間をかけて私たちのために手作りの料理を作ってくれていて、フランスの素晴らしおもてなし精神を学ぶことが出来ました。
この後も9月の旅や研究調査の話で盛り上がり、そのあと裏山を散策し、再度ティータイムやお風呂でのビューティーセッションもあり、書きたいことは盛りだくさんだったのですが、今日はこの辺で終わりにします。最後に食事に使った磁器は、イギリスから運んでおばあさんゆかりの品だそうです。我が家にも曾おばあさんの器があるので、アンティークの良さを共感できることが幸せです。
不思議な縁でつながっている友人がいることは何よりの宝だと強く感じる週末でした。
コメント