スペイン産ロゼワインといえばDOPシガレス

Castilla カスティーリャ

ワインの生産地は、赤、白、ロゼで結構優れた産地が分けられています。スペインのロゼといえばシガレスというDOP(原産地呼称)。大部分が地元スペインで飲まれてしまうワインなので、海外ではまだまだ知られていませんが、今年はロゼのメッカ、フランスのプロヴァンスでも最も優れたロゼワインとしてシガレス産のワインが選ばれました。そのくらい美味しいロゼワインがシガレス産なのです。是非、この産地名覚えておいてください。

海抜およそ750mの大陸性気候。年間雨量400㎜程度。平均気温12度というスペイン内陸の温暖差の激しい地域で、1991年から原産地呼称制度DOPにより保護されている優れたワインの生産地です。赤、白、スパークリング、スイートワインと様々な種類がつくられていますが、ロゼの代名詞のような産地です。

幸いにも今年から株式会社サンワ経由で、日本でもこのロゼワインをお届けできるようになります。ロゼワインにも色々あるのですが、この地域の黒ぶどうの嬢王テンプラニ―リョ100%のロゼワインを選びました。写真がテンプラニ―リョ種。

以前ロゼワインについては記事を書いているので、こちらのリンクからもっとロゼの世界を知りたい方は、どうぞご覧ください。

http://www.chihoonozuka.com/blog/2021/07/23/%e3%83%ad%e3%82%bc%e3%83%af%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%96%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%81%ae%e7%81%ab%e4%bb%98%e3%81%91%e5%bd%b9%e3%81%af%e3%83%9d%e3%83%ab%e3%83%88%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%81%ae%e3%83%ad%e3%82%bc/

ボデガ・サンタマリアという3代に渡りこの地域でワイン造りをしているファミリー経営の小さなワイナリーです。この地域の伝統栽培と醸造法を守るために、エノツーリズム(ワインツーリズム)活動もしており、昔ながらの地下に掘られた醸造所も使い続けています。地元の人は地下の穴倉のような醸造所を、家族が集まると地下で食事というようなギャザリンのために使っています。そんな所も見せていただきました。

8月でも地下8mくらい下がるので気温は低くワイン保存にはベストな温度。おじさんは暖炉に火を入れてワインセラーの修復活動をしていました。もちろん、飲んでいたワインはロゼ。ここで飲んでロゼは格別な味わいでした。

昔の人はすごいとどこへ行っても思うのですが、この地下の洞窟のようなセラーも人力で掘ったもの。いくら石灰石でもろい石だとは言っても固い石です。何年も何世代にも渡って掘り続けたのでしょう。多くのファミリ―が何らかの形で使い続け保存しています。

日本にはない風景なので分り難いのですが、煙突のようなものが多々ありますが、その下が醸造所で煙突が空気口なのです。何十件もの古いボデガが村の地下に存在するのです。

歴史あるワインの生産地だということがよくわかります。そして、優れたワイナリーの近くには修道院があるという事実もキイポイント。修道士たちは間違いなく優秀な土壌を知っており、その周辺に修道院を建造しています。このボデガ・サンタマリアの近くには、スペインで最も古い教会もあり、西ゴート王国の歴史に関わりの深い地域。明らかにワイン造りに適した場所です。

今では最新の設備を完備しワイン造りをしていますが、ところどころに昔からの醸造法を残しながら、地域の人が誇る砂利と砂の土壌に育つテンプラニ―リョが、優れたロゼワインとして生み出されています。

750ml入り Valvinoso ヴァルヴィノソ 定価2300円(税別)

こちらがボデガ・サンタマリアのロゼ『ヴァルヴィノソ』。このバラ色のカラーに一目惚れしてしまうくらいですが、8度から11度くらいによく冷やしてお試しください。これこそテンプラニ―リョのフルーティーさと爽やかさ。キリッとした甘さのある酸味に桃やイチゴを感じるアロマ。

アペリティブとして理想的なロゼ。しっかりとした骨格のあるロゼなので、前菜からメインディッシュまで通してお飲みいただけます。

スペインのロゼワインの魅力をお伝えできることを、本当に光栄だと感じております。皆さんにこのロゼワインを飲んでいただき、このテロワールの味わいを感じ、スペインワインの良さを知っていただけたらもっと嬉しいです。

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