1年ちょっとくらい前からマドリードにある王宮の台所見学が出来るようになったので、ずっと行きたいと思っていたのですが、予定もせずに思いが叶いました。やはり友は色々なところで作るべきですね。
どんなケーキがこの型で作られたのでしょうか。古い型をアンティークショップなどで見ると、どうしても買ってしまうのですが、ここの型は古くて本当に素敵。しかも銅の厚みが微妙に厚く、刻印入り。ひとつひとつ完全にハンドメイドの職人技を感じるものです。
この写真で少し様子が伝わると思うのですが、キッチンは王宮の地下にあり、工程別に幾つも部屋もつながっているスタイルです。デザート、飲み物、野菜、加熱専用コーナー、ワインセラーと次から次へと続いていきます。
この辺りは野菜や豆が届いたスペース。大理石のすり鉢のようなものは、典型的なにんにくやハーブをつぶすために使う道具で、スペインでは欠かせません。今でも大理石のものを使います。オリーブオイル用のタンクも見えます。
これがオーブン。すごい重さの鉄のオーブンですが、こんなオーブンやローストされたお肉は絶品でしょう。鍋の大きさも巨大。何人がかりで動かしたのでしょうか。動かしているところが目に浮かびます。
この細長い鍋は魚用。メルルーサなどの大きい魚は、スペインでは今でもこの鍋を使います。ゆで魚の美味しさはスペインで発見したのですが、いつかそんな料理も紹介しますね。
そして、スペインといえばチョコレート=ココアですが、そのチョコレート用の道具の豊富さも、この台所の魅力のひとつです。ご覧のとおりそれぞれの道具には、ロイヤルパレスの刻印が押してあります。
最後にワイン!王室で使われていたワインが展示されています。18世紀のものはありませんが、ワインセラーもなかなか素敵です。お見せしたいところは一杯あるのですが、ここは予約をして王室見学の際に必ず訪問するべきだと思います。限られた人数しか入れないので、予約をお忘れなく。料理好きは超楽しめる空間ですが、20分程度で全部見てくださいと言われます。何かも通わないと全部見切れませ~ん。
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