2021年5月CARM訪問リポート 1

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コロナでスペインとポルトガルの国境はなんと2回も封鎖されていました。やっと国交が復活したので、真夏の暑さになる前にビデオ撮影や試飲のために行ってきました。理想的な天候に恵まれ若干グリーンの残るドウロ上流を体感してきました。

いつもどんな風にCARMのオイルやワインの良さをより深く知っていただけるのか、農園オーナーフェリペと話ているのですが、訪問する度に少しづつアイデアを深めていく感じです。オイルの味わいも進化していますし流行もあるので、それを調査しながら意見交換して次のステップを踏み出すようにしています。

今回はオンライン講座でもポルトガルワインにフォーカスしたものを開催できることになったので、ワインにエネルギーを注ぎました。

ドウロ上流はテーブルワイン生産で益々人気上昇中の地域です。この写真を見ていただいてもわかるとおり大自然のワイルド感もありますが、人間が手を加えてここまで開拓したことがよく分かる美しい段々畑のワイナリーやオリーブ畑が広がります。

数年ぶりにCARM独特のテロワールがよく見える地区へ。写真からも分かると思うのですが、地面は石に覆われています。このスレートが何層にも渡って重なっているのですが、この石を切り刻むように根が地下の水源に向かい、冬は温まった石が根っこを寒さから守ってくれます。地中深く進んで根を張っているぶどうは、信じられないほど繊細で複雑な香りを持つぶどうを生みます。

これだけ野生的な農園だと移動もジープでないと登って行けないのですが、人によっては車酔いしてしまいます。この日の労働者の作業はぶどうの蔓を固定する仕事でした。女性が多いことに驚きました。

暑さにフラフラしないうちにランチのために方向転換。ポルトガル料理は伝統料理であり、郷土料理なので基本的にやさしい家庭料理レシピになります。

【バカリャウ・ア・ブラス】という鱈とじゃがいもの卵とじのような料理。ジャガイモはCARMのオリーブオイルで揚げているので胃もたれの心配全くありません。外食で食べるバカリャウ・ア・ブラスはジャガイモと卵ばかりなのですが、ここでは鱈がたっぷり入っています。ポルトガルで一番ポピュラーな料理で、スペインのトルティーリャ同様よく食卓に上がります。我が家でも定番化した時期があり、相当このレシピには私もこだわったので、かなり美味しく作ることができるようになりました。今度レシピアップします。

新しく完成した白ワインのテイスティングをしながら料理をいただきました。CARMは無農薬農園なので、他の亜硫酸を使用したワインのように気分が悪くならないので、グラス2杯くらいまでは午後仕事があっても問題なく飲めます。

デザートは【ドン・ドゥアルテ】というメレンゲとカスタードクリームのケーキ。フローティングアイランドがコンパクトになったようなお菓子で、ポルトガルらしい卵たっぷりのスイーツ。

CARMのセラーまでの道のりが美しいのですが、こんなセメントを一切使用しない石壁が何キロも続きます。オリーブの木は昔、他の農作物を植えない痩せたスペースに植えられたので、大体こんなウォールに面して存在します。今では美しい田園風景を形成していますが、先人の努力の賜物です。

雑草もお花畑状態でベストタイミングで農園訪問ができました。この雑草でさえも有機栽培農園でなければ除草剤を撒いてしまうので見る事ができない風景です。

夜は本格的なワインテイスティングの一夜だったので、別のリポートでアップします。

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